LUMIX DMC-G7 + LUMIX G 25mm F1.7
ここ最近、今までとは違った思いが湧いてくるようになった。
残りの生を大切に生きよう。
別に、医者から余命宣告されたわけではないけれども
今まではそれ自体に何かを感じることがなかった日常の日々に
なぜか「限られた生」という限定感が、実感として纏いはじめたのである。
これは、僕自身が50才目前になったから、という加齢からくるものでもあるのだろうけど
どうもそれだけではないような感じ。
思いつくのは、両親のこと。
ありがたいことに、僕の両親は病気で寝込むこともなく、夫婦ともども郷里で元気に生活している。
だけど、僕が50才になるということは、両親も80近いわけで、いくら元気とはいっても
何かあってもおかしくない高齢である。
たぶん僕は、両親にとってずっ〜と悩みの種で、いっときも安心させたことはなかったんだろうなと察しが付く。
また世間一般に言う親孝行というものもほとんどしてないだろう。
ここにきて、親に対してこれまで何もしてあげられなかったな、という切なさと
とはいっても、今何かしてあげられる状況ではない切なさと
切なさが二重に三重にと積み重なっているんだな。
親の残された生の限定感が実感されるからこそ、僕自身の「残りの生」の限定感も
よりいっそう高まってきてるのだと思う。
親という存在は、一番身近なだけに、この関係において良いも悪いもいろんな想いが喚起され
複雑な様相を帯びるように感じられることもあるけれど
でも根っこはすごくシンプルで、まさに自分の「根っこ」としての存在そのものであり
どうにかして感謝を伝えたいのだけれど、なんかうまく伝えることができずとてももどかしい存在でもあり
叶わぬ願いではあるけれど、できるならばずっと元気に生きていてほしいなぁ〜と思うのである。